第一精工の高速リサイクラー2.0は、リールに糸を巻いたり、リールから糸を巻き取ったりする釣り道具の一つ。
リールに糸を巻くのって、思っているよりもタイヘンなんです。
- 店にリールを持ち込んで巻いてもらう – 店に行くのが面倒
- 誰かに手伝って貰って巻く – 嫌がられる
- ムリヤリ1人で巻く – 難易度が高い
のいずれになるのですが、どれも一長一短で面倒くさい。
そこで、気兼ねなく1人で好きなときに糸が巻けるということで、ボッチ好きの釣り人から大絶賛されているのが高速リサイクラー2.0なんです。
高速リサイクラーができる3つのこと
高速リサイクラーの定価は5,800円と結構なお値段。
僕もずっと、「え、糸巻くのだけなのにそんなの要らないでしょ」と思っていました。
それにも関わらず釣り人から人気と評判が高いのにはちゃんと理由があります。
高速リサイクラーを使う主な理由は3つ。
- リールに糸を巻く – 新品の糸を巻く
- リールから糸を抜き取る – 古い糸を抜く
- リールの糸を裏返す – 古い糸を再利用する
1. リールに糸を巻く
スプールの糸を、リールに巻き付けます。
- 新品の糸をリールに巻く
- メンテナンスのために外した糸をリールに戻す
といった場合に使います。
2. リールから糸を抜き取る
リールの糸を、スプールに抜き取ります。
- 古くなった糸を巻き替えるためにリールから抜く
- 太さや種類の違う位置を巻くためにリールの糸をスプールに戻す
- メンテナンスのためにリールの糸をスプールに戻す
などに使います。
3. リールの糸を裏返す
ほとんど使われていないリールの根元の方の糸を、ひっくり返す(裏返す)ために使う事もできます。
高価なPEラインを裏返して使ったり、ナイロンラインでも未使用の部分を使う事で今まで捨ててしまっていたラインを少しでも長く使う事ができるようになります。
高速リサイクラーを使う3つのメリット
糸の巻き替えは店にリールを持ち込んでも、自分1人でむりやりやればできない事もありません。
実際、釣り歴の長い人たちの中には器用に1人でやってしまう人もたくさん居ます。
にも関わらず、高価な高速リサイクラーをわざわざ購入してまで糸の巻き替えをするメリットは一体何なのでしょう?
高速リサイクラーを使って糸の巻き替えをするメリットは大きく分けて3つです。
- 1人でできる
- テンションが思い通り
- 早い
1人でできる
まず、全ての行程が1人でできる事。
なので、好きなときに好きなタイミングで糸の巻き替えができます。
テレビを見ている嫁さんやゲームで遊んでいる子供に気を遣ってお願いをして、ボールペンを刺したスプールを持っていてもらう必要がありません。
休日の暇なときでも、釣行当日でも、自分のタイミングで好きなときに糸を巻き替えることができます。
テンションが思い通り
糸をリールに巻く際には、ある程度のテンション(張力・ハリ)を持って巻いていく必要があります。
でないと、スプールの中の糸がグチャグチャになってしまったりするからです。
そのため、スプールを持っていて貰う相手に、
「もうちょっと強く!」「もうちょっと弱く!」
と、コントロールをしてもらう必要があります。
なのですが、高速リサイクラーならテンションを調整する「つまみ」がついているので、思い通りの完璧なテンションに簡単に調整することができます。
もう、相手に気を遣いながら力の調整をお願いをする必要はありません。笑
早い
「高速」リサイクラーというだけあって、巻き取りスピードが激速です。
3.5:1のギヤ比なので、リールの糸は1分もかからずスプールの中に巻き取られていきます。
頻繁に糸の付け替えや道糸の塩抜きなどのメンテナンスをしたい人はかなり助かりますね。
高速リサイクラーの使い方
高速リサイクラーの使い方は、第一精工の公式ビデオを見るとすぐに理解できます。
丁寧な説明書は付いておらず、外箱に表記されている説明書き程度です。
慣れていて経験がある人は問題無いと思いますが、初心者や自分1人で糸を巻いた経験が無い人はビデオを観ておくことをオススメします。
どのリサイクラーが良いか?
第一精工には4種類のリサイクラーがあります。
どれが良いか迷ってしまいますよね。
高速リサイクラー2.0 | 高速リサイクラー | 高速リサイクラーDS | リサイクラー | |
---|---|---|---|---|
巻き取り | 2way | 2way | 2way | 1way |
サイズ | 215x95x90mm | 204x86x74mm | 260x240x150mm | – |
重量 | 460g | 400g | 665g | – |
クランプ取付け幅 | 43mm | 35mm | 43mm | – |
シャフトサイズ | φ8x40mm、φ8x100m | φ8x80mm | φ8x105mm、φ8x115mm | φ5.6x70mm |
ベアリング | 3 | 0 | 4 | 0 |
ギア比 | 3.5:1 | 3.5:1 | 4.08:1 | 1:1 |
迷ったら僕と同じように、高速リサイクラー2.0で問題ありません。
一番コスパが高いです。
ノーマルのリサイクラーは、巻き取りが片道の1wayのみ。
新品の道糸をリールに巻く分には問題ありませんが、リールのラインをスプールに巻き取ることができません。
高機能な高速リサイクラーDSはフル装備ですがちょっとオーバースペック。
値段も高いですし、どちらかというと業務用。
迷うとしたら、
- 高速リサイクラー2.0
- 高速リサイクラー
の2つになると思います。
高速リサイクラー2.0と高速リサイクラーの違い
値段の違いは2,000円程度。
少しでも費用を抑えたいなら高速リサイクラー(2.0ナシ)でも良いかなと思ってしまいます。
無印のリサイクラーと、リサイクラー2.0の機能的な違いは3つ。
- 2.0はボールベアリングを装備
- 2.0はロング、ショートの2種類のシャフト
- 2.0はクランプの取り付け有効幅が8mm大きい
となります。
ボールベアリングを装備
2.0ではボールベアリングを装備しているので巻き取りがスムーズで静か。
個人的にはコレだけでも2,000円の差額分の価値があるかなと考えています。
ロング、ショートの2種類のシャフト
お徳用の道糸など、スプール幅が大きい道糸を使う、もしくは使う予定がある場合には、短いシャフトでは入りきらないのでロングシャフトが使える2.0一択です。
クランプの取り付け有効幅
リサイクラーはクランプを使って作業台に固定をしますが、机の厚さが太い場合には固定できないことがあります。
2.0では少し余裕を持たせて、高速リサイクラーDSと同じ、43mmのクランプ幅が使えます。
迷ったら高速リサイクラー2.0
大は小を兼ねるともいいますが、もしこの2つで迷うようなら、2,000円程度を余分に出して「2.0」を買うことをオススメします。
どちらもできる事には代わりはありませんが、2.0のほうがはるかに快適です。
2-3年以上は軽く使える
頻繁に釣りに行くようになると、糸の巻き替えやメンテナンスをする機会も多くなります。
高速リサイクラーは最低でも2-3年は使えます。(多分もっと使えます 笑)
どうせリサイクラーを使うなら、年間1,000円程度を余分に払ってでも性能が良く快適な道具を使う方が気分が良いですよね。
初心者だから使いたい
糸を変えることだけとっても、たくさんの事が感覚的に理解できるようになります。
道糸を細くするとラインメンディング(糸のコントロール)がしやすくなったり、魚の喰いが良くなったりするというのも、サイトやyoutubeの情報を見ているよりも、自分で経験する方が圧倒的に理解が早いです。
自分で糸を巻き替えられれば、スプールやラインのメンテナンスも簡単にできるようになるので、糸を長い期間使う事ができるようになります。
道糸はナイロンでもPEでも数千円はするので、釣行が増えれば増えるほど経済的にもお得になります。
高速リサイクラーは一見、上級者が使うようなツールに見えますが、「早く上手になりたい初心者」にとってイチバンやさしいアイテムだと思います。