ライフジャケットは、磯や堤防から落水したり、船から落ちてしまったりした時に命を守ってくれるアイテム。
水際で長い時間を過ごす釣り人にとっては必須の道具です。
釣りに行って溺れ死ぬ人の数は数百人おり、毎年増えています。
海上保安庁の統計では、死亡者の73%が30代以上。(H29)
「20(ハタチ)になったら国民年金」
というキャッチフレーズがありますが、30超えたらライフジャケット、20代以下もライフジャケットです。
とはいっても、釣りはたくさんの道具が必要になるのでロッドやリールと比べるとどうしても優先順を低くしてしまいがち。
そこで、初心者におすすめの人気のライフジャケットを紹介します。
初心者におすすめの最初のライフジャケットNo.1は、ダイワ(DAIWA) インフレータブルライフジャケット。
ダイワ(DAIWA) ライフジャケット(ウエストタイプ) DF-2709・ DF-2207
- カラー:グレー
- サイズ:フリー
- ウエストサイズ(cm):55~140
- 素材/表地:ナイロン100%、気室:ナイロン100%(浮力:膨脹時7.5kg/24時間以上)
- 国土交通省型式承認品(小型船舶用救命胴衣TYPE-A)
- 浮力:膨脹時7.5kg/24時間以上
- 素材:表地/ポリエステル100%、気室/ナイロン100%
- 細身のウエストラインにもフィットする立体裁断設計。
- 調整域の広いウエストベルト(55cm~140cm)で様々な体型に対応。
- ボンベとカートリッジの装着状態が一目で分かる、ダブルインジケーター搭載。
DF-2709は、初心者が最初に買うライフジャケットに最適。
ウエストタイプなの腰にクルッとウエストポーチのように装着する方式。
ベストタイプと比べて移動やキャストの邪魔にならないので、ルアーやジギングに向いています。
落水の際にはボンベが水を自動感知して自動で膨らみ、手動紐を引くことで強制的に膨張させることもできます。
船や沖堤での釣りに必須である国土交通省基準である「桜マーク」も取得済みモデルなので、コレ一つでどんな釣りもOKな万能タイプ。
DF-2709と似たようなモデルのDF-2207との違いは、値段とインジゲーター窓の有無、そしてカラーバリエーション。
安全性と機能性はどちらも変わりは無いので、新しいモデルであるDF-2709がリーズナブルです。
ボンベの推奨交換時期は製造日から3年
仮に製造日が19年1月だとすると、推奨交換時期は21年1月。
20年の5月に購入をしたら、8ヶ月でボンベの交換時期を迎えてしまうことになります。
少し、損した気分になるのは否めません。
とはいえ、釣りメーカーであるDaiwa(ダイワ) のライフジャケットは命を預けるアイテムとして安心感があります。
ボンベは推奨交換時期の3年を超えた瞬間に機能しなくなるわけではありません。
交換費用は3,000円程度で交換ができるので、定期的に交換すれば安心感も増します。
ダイワ(DAIWA) ライフジャケット(肩掛けタイプ) DF-2608
- カラー:ブラック
- サイズ:フリー
- ウエストサイズ(cm):55~140
- 国土交通省型式承認品「桜マーク」(小型船舶用救命胴衣TYPE-A)
- 首周りにフィットする立体裁断設計。動きやすく、ゴワツキによる不快感も軽減。
DF-2608は肩掛けタイプのライフジャケットで、より安全性を求める人に最適。
ウエストタイプとの違うのは膨張時の形。
ウエストタイプが浮き輪のようになるのに対して、肩掛けタイプは膨張時に自然に仰向けになるような形状。
落水時に万一気を失ってしまったとしても、100%とは言えませんが、顔が上を向いて溺れづらくなりそうな形状になっています。
桜マーク取得モデルでもあるので、船から沖磯、沖堤までどこでも利用できるライフジャケットです。
装着はリュックを背負うような肩掛けタイプなので、ウエストタイプと比べると邪魔になったり、夏場は暑く感じてしまう事もあります。
とはいえ、見た目や装着感もシャープで女性でも似合うデザインなのは高評価です。
SuperSunny ライフジャケット
コスパに優れた人気モデルがSuperSunny。
ウエストタイプで機能性が良く、堤防のチョイ釣りやあまり頻繁に釣りに行くわけでは無い場合におすすめ。
CE基準(欧州の安全基準)の浮力、11.5kgを満たしており、国土交通省の浮力、7.5kgよりも浮力が高く機能性は十分。
ただし、高い浮力ながら国土交通省の桜マークを取得しているわけではないので、船や沖堤で使用することができないのは残念なところです。
最新モデルではD官も付いているので、釣り具を引っかけておくこともできます。
そして、重量は500gとかなり軽く、チョイ釣りのお供に便利なライフジャケットです。
そのほかのおすすめライフジャケット一覧
なぜ釣りにはライフジャケットが必要な理由なのか?
国土交通省のデータによれば、釣りで死ぬ人は毎年数百人以上で、しかも毎年増えています。
ライフジャケットの装着しているだけで助かる確率は約2倍になります。
落水すると、海パン一丁で泳ぐのとは事なり、服や靴のせいで思ったように泳ぐことができません。
個人的には泳ぎが得意なのですが、水際のテトラで落ちたときには水を含んだ服が重いのでうまく泳ぐことができず、靴を履いたままの足はバタ足がうまくできず全力を使って水面に顔を上げるのが精一杯でした。
釣りは溺れやすい条件が整っている
釣りは堤防や磯、テトラ、または船など、
- 水際に近い
- 足場が悪い
- 滑りやすい
と、舗装された道路よりもはるかに転びやすい条件が整っています。
また、
- 手すり
- 片手/両手が塞がっている
といったこともあって、落水するのを防ぐよりも、落水しても溺れないようにする事が大事。
ライフジャケットを着用しておくだけで生存確率が2倍になるので、着用しておきましょう。
船に乗るなら桜マークのライフジャケット
船釣りや沖磯、沖堤への渡船では、桜マークが付いたライフジャケットを必ず着用しなければなりません。
これらの釣りでは、ライフジャケットの着用は自主的に守るというよりも、着用していないと乗船させてくれません。
着用しないと船長が行政処分(3-6点の減点と業務停止処分)になるため、乗船時にかなり厳しくチェックされます。
桜マークとは
桜マークは国土交通省の規則で、小型船舶に乗る際のライフジャケットに関する規定。
平成30年2月1日から全国で全面義務化されています。
桜マークにはA、D、F、Gの4タイプがあり、全ての小型船舶で使用できるしっかりした(Aタイプ)から、水上バイクだけで利用できるライトな(Gタイプ)などがあります。
なぜ釣りで桜マークのライフジャケットが必要なのか
釣り桜マークが必要な状況は以下の2つ。
- 船釣り
- 渡船で沖磯に渡る
- 渡船で沖堤に渡る
これらの状況の場合は、桜マークのライフジャケットを買う必要があります。
何事もなくスルーして乗れてしまう場合もあるんですが、早朝から船着き場に行って「乗れません」ではシャレにならないので、ちゃんと持っておくのがおすすめ。
お客さんが桜マークジャケットを持っていないと、罰せられるのは船長さん。
違反は業務停止になってしまこともあるので、かなり厳しく見ていると思ってください。
釣りに必要な桜マークライフジャケットはAタイプ
釣りに必要な桜マークは「Aタイプ」。
Aタイプは全ての小型船舶で利用できます。
Aタイプが必要になるのは、
- 12海里を超える区域
- 定員が12名を超える船舶
なので、沖堤であれば厳密にはAタイプである必要はありませんが、「釣り=Aタイプ」と覚えておく方が安全です。
ライフジャケットが必要な人
釣りに行くのであれば、ライフジャケットは必ず持っておく必要があります。
堤防での釣りであればライフジャケットを着ていないことで罰せられることはありませんが、頻繁に行く人もたまにしか行かない人も安全のために付けて置く方が安全です。
個人的にはまだライフジャケットの世話になったことはありません。
また、「年齢」「運動神経」「泳ぎ」を考えても、絶対落ちないし、溺れないと思っていました。
なのですが、実際にテトラで滑って骨折したり、落水した経験もあります。
テトラや地磯など、足場が極端に悪い所に行く事もあります。
恐らく普段は全く問題無いと考えていると思いますが、魚とやりとりしている最中などは、どうしてもムリをしてしまいます。
船に乗らない釣りでも、最低でもウエストタイプや肩掛けタイプは装備しておきましょう。
ライフジャケット選び方
おすすめのライフジャケットは、以下の基準から選定してます。
浮力
最低7.5kg程度の浮力を基準にしています。
船舶の規定である桜マークで7.5kgを基準にしているのが理由。
タイプによって膨張時の形状が異なります。
装着方式
装着方式は、「腰」「肩」「ベスト」と大きく分けると3種類。
釣りや、釣りのスタイルによって使いやすいタイプがあります。
桜マーク
船を利用する釣りに行く事があるなら、桜マークの有無が第一条件。
「堤防」「陸」「ボート」の場合は、桜マークは必須ではありません。
おすすめの釣り
釣りの種類によっても、向いているライフジャケットが異なります。
釣りに合わせて選べば、ライフジャケットは安全性だけでなく、釣りを便利で快適にサポートする機能も考えられています。
おすすめのライフジャケット5選
ダイワ(DAIWA) インフレータブルライフジャケット (ウエストタイプ自動・手動膨脹式) DF-2709
- カラー:グレー
- サイズ:フリー
- ウエストサイズ(cm):55~140
- 素材/表地:ナイロン100%、気室:ナイロン100%(浮力:膨脹時7.5kg/24時間以上)
- 国土交通省型式承認品(小型船舶用救命胴衣TYPE-A)
機能性も良く、デザインもシンプルなダイワのウエストタイプのライフジャケット。
桜マーク(Aタイプ)も取得済みモデルなので、コレ一つあればどこでも大丈夫な万能タイプ。
軽くてコンパクトなので、腰に巻いていても移動やキャストの邪魔になならないのがメリットです。
ノーブランドと比べると値段は少し高くなりますが、ダイワの安全と信頼性を考えればリーズナブルなライフジャケットになります。
友人や家族と一緒にたまに釣りに行く感じの釣り人が身に付けているのをよく見ます。
ダイワ(DAIWA) ライフジャケット ウォッシャブル ウエストタイプ手動・自動膨脹式 DF-2207
- 浮力:膨脹時7.5kg/24時間以上
- 素材:表地/ポリエステル100%、気室/ナイロン100%
- 細身のウエストラインにもフィットする立体裁断設計。
- 調整域の広いウエストベルト(55cm~140cm)で様々な体型に対応。
- ボンベとカートリッジの装着状態が一目で分かる、ダブルインジケーター搭載。
機能もデザインもDF-2709とほぼ同じのダイワのウエストタイプライフジャケット。
DF-2709との違いは、カラーバリエーションと重さ。
こちらの製品の方が若干重く、値段が高くなります。
DF-2709と同様、桜マーク(Aタイプ)なのでどこでも使えます。
シンプルなカラー展開のDF-2709と事なり、ブラックカモが選べます。
見た目重視でちょっとオシャレなアングラーに人気です。
ダイワ(DAIWA) インフレータブルライフジャケット(肩掛けタイプ手動・自動膨脹式) DF-2608
- カラー:ブラック
- サイズ:フリー
- ウエストサイズ(cm):55~140
- 国土交通省型式承認品「桜マーク」(小型船舶用救命胴衣TYPE-A)
- 首周りにフィットする立体裁断設計。動きやすく、ゴワツキによる不快感も軽減。
見た目がスマートな肩掛けタイプのライフジャケット。
ウエストタイプと比べるとゴツく感じてしまいますが、膨張時の姿勢安定性はこちらのが上。
すっぽ抜けてしまう可能性がある浮き輪のウエストタイプと比べて、より呼吸がしやすい仰向け姿勢をキープできる形状になっています。
家族や女性、泳ぎに自信がない人で、ライトなライフジャケットを探しているなら肩掛けタイプがおすすめ。
桜マーク(Aタイプ)取得モデルなので、どんな釣りにも使えます。
SuperSunny ライフジャケット 手動/自動膨張式 ベルトタイプ 全9色 CE認証取得済
コスパに優れたウエストタイプのライフジャケット。
漁港や堤防、公園にしか行かない、という人におすすめ。
値段は安いですが、日本の国土交通省基準である7.5kgよりも高い浮力である11.7kgと機能性は十分。
「ちょっと体重が重いから心配だな」という人にも安心です。
プロックス(PROX) フローティングゲームベスト PX399
- サイズ: 大人用フリー (ウエスト対応目安 100cm〜150cm)
- 原産国:中国
- 梱包サイズ:54.0cm×20.0cm×45.0cm
ゲームベストは、発泡ポリエチレンの浮力材がジャケットに入っていて、細かい釣り道具を入れたり掛けたりすることができるポケットがたくさん付いているライフジャケット。
いろんな会社からたくさんのゲームベストが出ており、値段も数千円から数万円までピンキリ。
釣りメーカーであるプロックスのPX399はリーズナブルに買える割に品質と機能性が高い人気のベスト。
装備が多いルアーやショアジギにおすすめのライフジャケットです。
浮力は7.5kgと国土交通省の基準は満たしているものの、桜マークは付いておらず、船で利用するのはNG。
とはいえコスパも機能性も十分なので、地磯や堤防の陸っぱりで装備が多い釣りにおすすめです。
子供におすすめのライフジャケット
小さな子供を釣りに連れて行った経験があると分かると思うのですが、一瞬たりとも目が離せません。笑
そこで、釣りはもちろん、マリンレジャーにも使える子供用万能ライフジャケットを持っておくと便利です。
FINE JAPAN(ファインジャパン) ジュニアフローティングベスト FV-6116
- お買得品 ライフジャケット子供用 Sサイズ 笛付き (キッズ...
- パッケージ重量:1.0kg
目立ちやすい蛍光色からちょっとオシャレなカモ柄までたくさんのカラーと、サイズのバリエーションから選べるのがFINEJAPANのジュニアフローティングベスト。
他の製品と比べても割安で、なにより股ベルトが付いているのはgood。
股ベルトは、ジャケットから体がすっぽ抜けてしまうのを防止するためのベルト。
小さな子供だと落水時にライフジャケットが脱げてしまうことがあるので、安全性を考えると股ベルトは必須です。
結論
はじめての釣り用ライフジャケットなら、桜マークでAタイプのダイワのウエストタイプを買っておけばまず問題はありません。
磯、浮き釣りをやっているとポケットの多いベスト、ルアーやショアジギならゲームベスト、防波堤からチョイ釣りならウエストタイプなど、釣りをしていると自分に必要な機能が少しずつ分かってきます。
その段階で、自分の釣りに合ったライフジャケットを選べばOKです。